古典サイコスリラーを踏襲した新たな傑作!『RUN』あらすじ・見どころ紹介

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今回は2021年公開のアメリカ映画『RUN』のあらすじや見どころなどを、
ネタバレなしで紹介していきます。

目次

あらすじ紹介

生まれつきの病気により、車椅子生活を余儀なくされる17歳のクロエ。
彼女は、体調や食事の管理など献身的に支えてくれる母と共に、郊外の一軒家で暮らすも、常に過保護すぎる母の監視下に置かれ、息苦しさを感じていました。

学校にも行けず、スマホも持たせて貰えない彼女は、大学進学を機に家から出ることを決意。
しかし、一向に受験の結果通知は届きません。

そんなある日、母親から「新しい薬」と称し、緑色のカプセルを差し出されたクロエ。
クロエは薬の処方箋が母親の名前になっているのを、密かに目にしたことから、母親に不信感を抱きます。

クロエの懸命な調査により、なんとこの緑色のカプセルが、けっして人間が服用してはならない薬であるということが判明。クロエは家からの脱出を試みる中で、母親がひた隠しにする衝撃の真実を知ることになるのでした。

果たして、彼女の命運やいかに!?

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スタッフ・キャスト

監督・脚本:アニーシュ・チャガンティ
撮影:ヒラリー・ファイフ・スペラ
製作:ナタリー・カサビアン 、セブ・オハニアン
主演:サラ・ポールソン、キーラ・アレン

見どころと注目ポイント

古典作品へのオマージュ

本作は母親の歪んだ愛と暴走から、必死に逃れようとする娘の姿を『サイコ』などのヒッチコック作品を思わせる、古典的な語り口で描いたスリラー。ジャンル映画としての面白さを追求しながら、驚きの脱出方法やラストの展開など、斬新なアイディアの数々に唸らされます。

親からの自立

また親からの自立というテーマも見どころの一つ。母と娘の心理戦を通し、「子供を常に自分の支配下に置いておきたい親」対「自らの人生を歩み出したい子供」という、親子の間にある、普遍的な対立構造を描き出します。

そして、常軌を逸した行動の数々で娘を縛りつけようとする、この母親にさえもどこか共感を覚えてしまうような、ストーリーテリングは実に見事。ラストの、身の毛のよだつような結末にも注目して、是非ご覧になってみてください!

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作品の解説

本作は、全編パソコンの画面上のみでドラマが展開する異色のサスペンス映画『search/サーチ』を手がけた、アニーシュ・チャガンティ監督によるサイコスリラー。前作でも組んだセヴ・オハニアンが引き続き、製作と共同脚本を務め、ヒッチコック作品のスタイルを踏襲した、ジャンル映画の王道を極めるような作品となっています。

車椅子の生活を余儀なくされる娘のクロエ役に、オーディションで見出された新人女優キーラ・アレン。そんな娘への愛を暴走させていく母親・ダイアンを演じるのは、「アメリカン・ホラー・ストーリー」で、エミー賞に5度ノミネートされた実力派女優サラ・ポールソンをキャスティング。

当初、本国アメリカでは2020年1月24日に公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの流行により映画館が休業に追い込まれ、劇場公開を断念。最終的にHuluに全米配信権を売却することになり、11月20日から同サービスにて配信がスタート。日本ではキノフィルムズが配給し、2021年6月18日より劇場公開されました。

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まめ知識(トリビア)

車椅子について

娘のクロエを演じたキーラ・アレンさんは、彼女自身も高校時代に体が不自由になり、実生活で車椅子を利用しています。

「ミザリー」へのオマージュ

本作はスティーブン・キング原作のサイコスリラー「ミザリー」へのオマージュが散りばめられた作品。薬局でクロエに応対する薬剤師の名前はキャシー・ベイツですが、この名前は「ミザリー」の主演女優キャシー・ベイツから取られています。

監督が受けた影響

アニーシュ・チャガンティ監督はヒッチコックやM.ナイト・シャマラン、またスティーブン・キングの作品から影響を受けており、ストーリー構築や画作りの点で『ミザリー』『サイコ』『アンブレイカブル』『疑惑の影』などの作品を参考にし制作したとのことです。

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いかがだったでしょうか、この記事があなたの作品選びの参考になれば幸いです。
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それでは映画で素敵な旅を!

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